買って良かった?中古住宅購入のメリット・デメリット・注意点を経験から語る

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賃貸のアパートやマンションに住んでいる方は、子供が小学校に上がる前に家を購入したいと考えることが多いですよね。

その際、一戸建てかマンションか、一戸建てなら新築か中古か、と悩むのではないでしょうか。

わが家の場合は、集合住宅のストレスから逃れたかったのと、近い地域にマンションがなかったこともあり、最初から一戸建てで探しました。

新築か中古住宅かで悩んだ末、中古住宅を購入し、5年以上が経過しました。

現在はとても快適に暮らしています(*´▽`*)

この記事では、中古住宅を実際に購入した立場から、「中古住宅購入のメリット・デメリット・注意点」についてお話します。

中古住宅購入のメリット

安く買える

中古住宅を購入する最大のメリットは、安く購入できることです。

住宅は、築年数が経過するほど資産価値が下がります。

わが家の場合は築年数が20年以上建っていたので、建物の資産価値はなく、土地だけの値段で購入することができました。

当初は新築を考えていましたが、見積もりを出してもらったときに、最低限の間取りでも2千万円以上でした。

今住んでいる中古住宅は、広々とした間取りで部屋数も十分にあります。リフォーム分を考慮しなければ、新築を購入した場合と比べて2千万円以上安く購入したことになります。

実物を見て選べる

中古住宅はすでに完成している状態です。

実物を見て選ぶことができるので、イメージと違った(新築で建ててみたら日当たりが悪かった、間取りが使い勝手が悪かった)ということを防ぎやすいです。

打合せ時間の節約

新築の場合、間取りやインテリアなどの打合せにたびたび行くので大変!という話をよく聞きますが、中古の場合は完成しているので、打合せ時間が節約できて良かったです。

住みたい地域から探せる

新築では、住みたいエリアに新規で購入できる土地や分譲住宅がないなど、希望のエリアを選べないことがあります。

中古だったら必ず希望のエリアに住めるというわけではありませんが、比較的選びやすいです。

子供の同級生の中には、新築を選んで別の学区へ引っ越した家族も何組かいました。

わが家の場合は、一戸建ての家を検討した時期が子供が小学校に上がってからで、転校したくなかったため、もともと住んでいたアパートと同じ学区内で探しました。

しかも、同じ町内で、丁目まで同じところが良かったので、条件はかなり絞られましたが、希望のエリアで理想の中古物件を見つけることができました。

もともと住んでいたアパートから50メートルほどの場所でした。

水道負担金がかからない

一戸建てを新しく建てる場合は、水道加入金や水道負担金がかかる場合がありますが、中古の場合は不要です。

※新築でも、支払いが不要な地域もあるようです。

理想の家にリフォームすることも可能

前述したように、中古住宅はすでに完成している状態なので、実物を見てどこが不便か、どこを直したらより良い家になるかが考えやすいです。

リフォーム次第で、新築に近づけることもできますし、理想の住み心地を実現することも可能です。

中古住宅購入のデメリット

建物の老朽化

外壁・塗装

新築後、20年以上塗装されていない状態だったので、外壁や屋根の塗装の色褪せ、チョーキング現象(触ると白い粉が付く)、ひび割れがありました。雨水が浸透したり、外壁材が劣化する心配があるため、すぐに塗装をする必要がありました。

床は、見た目の傷みはありませんでしたが、歩くと若干きしむところが2か所ありました。

内壁

内壁自体には目に見える劣化はありませんでしたが、壁紙が少し汚れているところや、破れているところがありました。

それでもわが家の場合は、汚れや劣化が目立つ壁紙は、家が売り出される前に不動産屋さんが交換してくれていたので、自分たちで少し補修するだけで済みました。

シリコンの劣化

水回りのシリコン部分にひび割れがあったので、自分たちで補修しました。

設備の老朽化

給湯器

交換時期が迫っていたので、入居後に交換が必要でした。

エアコン

3部屋に各1台エアコンが付いていましたが、そのうち2台は寿命が過ぎていて、リモコンの電池も液漏れしている状態でした。

1台はまだ数年使えそうでしたが、使い始めて1か月で異音がし始め、結局3台とも交換することになりました。

設備が「今」に合っていない

コンセントが足りない

インターネットを利用する場合、モデムやルーター用の電源が必要です。コロナ禍以降は、在宅ワークや学校の宿題、通信教育もオンラインで行う機会が増え、ますます多くのコンセントが必要になりました。

20年以上前に建てられた中古住宅なので、インターネットの普及に伴うコンセント使用の増加はおそらく想定されていなかったのだと思います。

今のところ、コンセントの増設はしていません。

窓が単板ガラス

今、新築で建てられる家はどの家も複層ガラスだと思いますが、20年以上前の中古住宅では、単板ガラスでした。

単板ガラスは複層ガラスに比べて断熱効果が低いので、その分冷暖房費がかかってしまいます。

住み始める前に、ほぼすべての窓に内窓「インプラス」を取り付けました。

トイレが節水じゃない

トイレを流すレバーが「大」「小」に分かれておらず、1回の水量が約10L以上です。

今のトイレは5L弱なので、半分以下です。

耐震性に不安がある

わが家は1990年代の木造住宅です。

新耐震基準ではありますが、以前住んでいたアパートが鉄骨だったこともあり、それと比べると、少し不安はあります。

不要な設備がある

わが家ではBS放送を見ないのですが、もともと住んでいた方が屋根の上にBSアンテナがついていました。

そのため、4年ほど衛星放送の受信料を払い続けていました(その後、撤去し、衛星放送を解約しました)。

修繕費がかかる

当然のことではありますが、新築に比べれば建物や設備が古くなっているので、ある程度は修繕が必要です。

住み始めるときには修繕が不要だったとしても、修繕が必要な時期が、新築の場合よりも早くやってきます。

その他

わが家は、ハチの巣を頻繁に作られたり、シャッターボックスの中にコウモリが棲みついていたりしました。

自然が多い地域(田舎)であり、長い間空き家になっていたからだと思います。

毎年対策をして、今年は、今のところはハチの巣を作られたり、コウモリのフンに悩まされたりすることはありません(2024年8月)。

中古住宅購入の注意点

築年数の確認をする

建物が建てられた時期によって、使われている建材や断熱材、設備などが異なります。

耐震基準も異なります。

また、築年数によっては住宅ローン減税が適用されません(昭和56年以前の住宅)。

建物の中・外をよく確認する

実際に住んでいることをイメージして家の中や外を歩いてます。

そして、使い勝手に不便なところはないか、騒音などはないか、日当たりはどうか、など確認しておきます。

ハチの巣が作られやすくないか、コウモリのフン被害がないか、なども確認しておくといいかもしれません。

近所の人を知っておく

中古購入に限りませんが、挨拶に行くなどして、近所の人(特に隣の家)がどんな人か確認しておくと安心です。

私は、「この家の購入を考えているので、もしかしたらお隣さんになるかもしれません。もしここに引っ越して来たらよろしくお願いしますね。」と挨拶して、どんな感じの方かをうかがいました。

予算を立てる

これも中古購入に限りませんが、住宅購入費以外にかかる費用(リフォーム・修繕等)もあらかじめ調べ、予算を立てておきます。

すぐにリフォームや設備の交換が必要ではない場合でも、何年後に必要で、いくらかかるのかを調べておきます。

ホームインスペクションを受ける

ホームインスペクションとは、住宅の劣化状態や不具合の有無を調査し、説明やアドバイスをするサービスのことです。

適合であれば、既存住宅瑕(かし))保証を利用することができます。

わが家は、1回目は不適合でしたが、指摘された箇所を補修し、再検査を受けて適合になりました。

素人ではわからない欠陥を指摘してもらえるので、どこを補修すればいいのかが分かるのも安心です。

※瑕疵(かし):傷、欠陥のこと

※瑕疵保証:引き渡し後、瑕疵による損害があった場合に補修費用が補償されるサービス。

いくら浮いたか?

中古物件を購入することで、新築購入と比べていくら浮いたのか?

仮に、新築の家を2000万円で購入予定だったとします。

中古物件の建物の資産価値は0円だったため、建物の費用は2000万円浮いたことになります。

リフォームや修繕、設備交換費用は、塗装、内窓の設置、シロアリ検査&消毒、エアコン3台の交換で、合計で約300万円。

ホームインスペクションで約6万5000円、再検査2万7000円、保証申し込み費用が約7万5000円。

住み始めてから4年後に必要だった給湯器交換工事、BSアンテナ撤去費が合わせて23万円。

不動産屋さんに支払った仲介手数料が約60万円。

そのほか、登記費用が新築の場合より高いようなので、プラス10万円として、

これらをすべて合わせると、約410万円。

2000万円ー410万円で、1590万円浮いたことになります。

今後、新築よりも早く修繕が必要になるところが出てくる可能性はありますが、初期費用がこれだけ浮くと、精神的にはかなりラクです。

※和室を防音室にリフォームするのに350万円かかりましたが、防音室は必ずしも必要なものではないことと、新築の場合でも、建物にプラス250万円くらいかかることから、上記の計算には含めていません。

※水道加入金や負担金も計算に含めていません。

結局、中古住宅は得なのか?

デメリットもたくさん挙げてしまったので、やっぱり中古はよくないいんじゃないの?と思われてしまうかもしれませんが、デメリットをカバーできるだけのメリットもたくさんあります。

実際、私は中古住宅で快適に暮らしています。

先述した通り、中古住宅購入の最大のメリットはやはり、安く購入できること。

多くの人にとって、住宅の購入は人生で最も大きな買い物です。

大きな買い物で後悔しないためにも、メリット・デメリットをよく理解した上で、自分や家族に合った物件選びをしてくださいね。

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